針葉樹の特徴

針葉樹というのは、その名のとおり先が尖った細い葉の木です。
針葉樹は、主に温帯から寒帯を中心に生育しています。

針葉樹か広葉樹かは、一般には葉の形から見分けられます。と言っても、イチョウは葉が平らですが、針葉樹に分類されます。
針葉樹か広葉樹かの違いは厳密には葉の形ではなく、裸子植物か被子植物かの違いなのです。広葉樹は被子植物ですが、針葉樹は裸子植物です。

また、針葉樹と広葉樹は、細胞の組織の成り立ちも違います。

針葉樹は単純な組織からできており、広葉樹にはある導管がありません。
針葉樹には、仮導管という導管に発達する前の進化の遅れた組織があります。

ほとんどの針葉樹では、90%以上が仮導管となっています。仮導管というのは、水を根から葉へ送る通路のことで、木そのものを支えるはたらきもしています。
針葉樹は、日光をたくさん浴びるために、高く、まっすぐ上に伸びていくという特徴もあります。

針葉樹は広葉樹に比べて成長が早く、40~60年で建築材料として使える木に育ちます。

針葉樹には、カラマツ、メタセコイヤ、アカマツ、カヤ、クロマツ、サワラ、スギ、ヒノキ、モミ、ラカンマキなどがあります。

    
  【スギ】       【メタセコイヤ】

針葉樹は英語ではソフトウッドと呼ばれており、軽くて柔らかいという特徴があります。

針葉樹は広葉樹に比べて細胞の密度が低いため、柔らかくなるのです。
針葉樹は広葉樹に比べて値段が安く、入手しやすくなっています。
針葉樹は、主に建築用材に用いられています。

まっすぐ伸びるため、木目が通っており、通直な材を必要とする柱や梁などの構造材によく使われています。

そのほかには、造作材や建具材にも使われています。

針葉樹がフローリング材として使われる場合には、柔らかくて肌触りが良い半面、キズがつきやすいというデメリットもあります。

最近は広葉樹が品薄で値段も高騰しているため、針葉樹は家具にも使用されるようになってきています。

広葉樹の特徴

広葉樹というのは、文字どおり、木の中でも葉の幅が広くて平らなものです。

広葉樹には、サクラ、ケヤキ、クリ、ナラ、タモ、キリ、ブナなどがあります。

  

   【サクラ】           【ブナ】

 

木というのは元々針葉樹だけだったと言われています。広葉樹は、針葉樹の中の一部の種類が、太陽の光をたくさん浴びることができるように葉を広げていって変化したものと考えられています。
そのため、広葉樹の組織構造は針葉樹に比べて複雑で、細胞の種類が多くなっています。

単純構造の針葉樹と違い、広葉樹では細胞ごとに機能が分かれているのです。

例えば、広葉樹では、水分の通り道は導管、木を支えるのは木部繊維、養分を蓄えるのは柔組織となっており、機能が分業化・専門化しています。
広葉樹は、重くて硬く、キズがつきにくくなっています。

また、導管の複雑な配列により、木目が変化に富んでいて美しいという特徴もあります。広葉樹は暖かい地方に分布しており、落葉樹と常緑樹があります。

広葉樹は英語ではハードウッドと呼ばれており、重くて硬いのが大きな特徴です。
これには、木が含んでいる空気の量が関係しています。
木を構成する細胞と細胞の間には無数の隙間が空いており、細胞と空気の隙間の割合を空隙率と言いますが、広葉樹のほとんどは空隙率が低いため、木が重くなっているのです。

また、広葉樹は曲がって伸びるため、長いものには加工しにくくなっており、主に家具や楽器などに使われています。

日本には広葉樹が約300種類あり、そのうち木材としてよく使われているものは30種類ほどです。
住宅の資材として使われるときには、その硬さを活かして、敷居、框、床柱などに使われます。最近は、ナラ、カンバ、イタヤカエデなどがフローリング材として採用されることが多くなっています。

家具として使われるときには、ナラ、ブナ、センノキ、ニレなどがテーブルやいす、タンス、食器棚などに採用されています。